国内旅行実務(JR:運賃・料金基本)

JR運賃と料金基本

JR各社

本州JR東日本
本州JR東海
本州JR西日本
北海道JR北海道
四国JR四国
九州JR九州
JR旅客鉄道株式会社6社

JRの電車を利用する料金として以下の「運賃」と「料金」の2種類があります。

運賃:運賃は運送料金で乗車駅から降車駅までにかかる運送に関する対価です。(距離をベースに算出)
料金:速さやサービスにかかる対価になります。(特急料金・グリーン料金等)

乗車券(切符)は電車で移動する為に,運賃の対価として購入する必要があります。

乗車券類とは、乗車券、急行券、特別車両券、寝台券、コンパートメント券、座席指定券等の呼称になります。

詳細:第2編 旅客営業 -第2章 乗車券類の発売 -第1節 通則

※ 乗車券は、原則として乗車当日に有効なものに限って発売されます。(特急券と同時に購入する場合、乗車券も合わせて発売されます)

※ 特急券、グリーン(特別車両券)、寝台券、指定券等の乗車券類は1か月前の(1か月前の同日)の午前10時から発売されます。1か月前の同日が無い場合、始発駅の出発日の当月1日に発売が開始されます。

在来線と新幹線

JRの路線は、新幹線と在来線(新幹線以外の鉄道路線)に分かれます。

東海道新幹線(のぞみ、ひかり、こだま)JR東海
東北新幹線(はやぶさ、はやて、やまびこ、なすの)JR東日本
山陽新幹線(みずほ、さくら、のぞみ、ひかり、こだま)JR西日本
上越新幹線(とき、たにがわ)JR東日本
北陸新幹線(かがやき、はくたか、つるぎ [金沢~富山]あさま [東京~長野]JR東日本
北海道新幹線(はやぶさ、はやて)JR北海道
九州新幹線(みずほ、さくら、つばめ)JR九州
秋田新幹線(こまち)JR東日本
山形新幹線(つばさ)JR東日本
新幹線

幹線と地方交通線

JRの路線には、国鉄再建法(日本国有鉄道経営再建促進特別措置法)により設定された幹線と地方交通線があります。幹線は都市部の路線で利用者も多く収益も多い路線で、地方交通線は利用者が少ない地方の路線となります。

関東甲信越エリアの幹線と地方交通線

東北エリアの幹線と地方交通線

東京近郊エリアの幹線と地方交通線

※黒線は幹線で青線は地方交通線となります。

営業キロ・換算キロ・運賃計算キロ

営業キロ各駅間の実際の距離
換算キロ営業キロを約1.1倍(一割増)に換算したキロ数(JR東日本、JR東海、JR西日本、JR北海道)
擬制キロ換算キロと同等の換算キロ数 (JR四国・JR九州)
運賃計算キロ幹線の営業キロと地方交通線の換算キロ・擬制キロを足したキロ数
営業キロ・換算キロ・運賃計算キロ

※ 換算キロ・擬制キロは運賃計算のみに適用されます。

※ 1km未満の端数は切り上げて、1kmにしてから計算します。

※ 子供料金等の割引で金額に端数が発生した場合は、10円未満は切り捨てて10円単位にします。

営業キロと運賃

詳細は、2019年に消費税率引上げに伴う運賃・料金改定された時にJRから提供されている資料を参照下さい。

2019年10月1日消費税率引上げに伴う運賃・料金改定のご案内

JR各社における、幹線と地方交通線の運賃計算

JR各社の運賃計算方法

乗車券の有効期間

営業キロが100キロまでの場合と大都市近郊区間内(「大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例」参照)のみをご利用になる場合の乗車券の有効期間は1日ですが、101キロ以上の乗車券の有効期間は次のとおりです。

きっぷあれこれ
乗車券の有効期間

※ 往復乗車券の有効期間は、片道乗車券の2倍です。

※ 乗車中に有効期間を経過した場合、途中下車をしない限り券面に表示された最終駅まで使用する事が出来ます。

特急券の有効期限

指定席特急券は指定された当日限り(1日)のみ指定された列車に限り有効です。 指定された列車に乗り遅れた場合は、当日の後の列車の自由席に乗ることができます。

自由席特急券は、有効期間開始日(1日)のみ有効。

途中下車

途中下車 ≒ 乗車券の区間内の駅でいったん改札口の外に出る事

乗車区間の途中で、改札を出て、同じ駅から再度乗車する場合は、有効期間内で後戻りしない限り何度でも下車する事が可能です。

注意:以下の場合は、途中下車ができません。

1: 片道の営業キロが100キロまでの普通乗車券

2: 大都市近郊区間内のみをご利用の場合の普通乗車券

3: 回数券

4: 一部のおトクなきっぷ

5: 特急券、急行券、グリーン券、寝台券、指定席券、乗車整理券

6: 特定の都区市内(「特定の都区市内駅を発着する場合の特例」)発着となる乗車券は、それぞれ同じゾーンの駅では途中下車できません。山手線内発着となる乗車券も同じです。

詳細:第2編 旅客営業 -第4章 乗車券類の効力 -第2節 乗車券の効力

年齢区分

大人12歳以上(12歳でも小学生は「こども」)
小児6歳~12歳未満(6歳でも小学校入学前は「幼児」です)
幼児1歳~6歳未満
乳児1歳未満
年齢区分
  • 車券、特急券、急行券、指定席券は「大人」の半額です(5円のは数は切り捨て)。
  • グリーン券、グランクラス、寝台券、乗車整理券は大人と小児は同額です。大人1人と小児1人、または小児2人で1つの寝台を利用する事が出来ます。
  • 大人又は小児に随伴される幼児2名までは無賃扱いとなります。(3人目から小児運賃・料金が必要)
  • 幼児が単独で乗車する場合は、小児運賃が適用されます。
  • 幼児、乳児が1人で指定席、グリーン席(自由席グリーン車を除く)、寝台等を利用する場合は、小児運賃・料金が適用されます。

参照:おとなとこども

最近のコメント

表示できるコメントはありません。