空間情報とサービスの変化

EXIF

こちらは、RDBMS-GIS(MySQL,PostgreSQLなど) Advent Calendar 2022 の23日目の記事になります。

過去2回は、”日本の観光資源データを可視化してみ“や”RDBMSに保存された地理情報データをMetabaseのOpenStreetMapで可視化してみる“等の記事を書いてきましたが、本年度はかなり忙しくて何か新しい事を調べつつ記事を書いている様な状態でも無いので m(_ _)m、2008年2月28日に立案~運用迄行っていたPHOTOHITOと空間情報についてさらっと思い付くままに書いてみたいと思います。

PHOTOHITOを立ち上げた時は、初めて自分が立ち上げたサービスが日経新聞などに取り上げられて嬉しかった事を記憶しています。その他、色々なメディアにも掲載頂き、写真業界にも多くの知り合いが出来ました。

https://markezine.jp/article/detail/6270

2008:08:22 15:37:10に古宇利島にて撮影した写真 from PHOTOHITO

古宇利島

元々は、一眼レフのレンズを購入する時に、数万円するものもある高い買い物なので、じっくりとどんな写真が撮れるのか確認してから購入したいと思い、経営会議にて提案して立ち上げたサイトなのですが、撮影地の空間情報もまだ撮影した写真に含まれない事が多く、空間情報を処理出来るiPhone等のスマートフォンも少しずつ世間に出回っていた時期だったので、撮影地は苦肉の策で撮影者自身にマニュアル登録していただく方法を取りました。今であれば、カメラで撮影した時に緯度経度を含めたりする為のオプションや、カメラ自体に緯度経度を含める事が出来る機能があるので、きっともっと出来る事があったんだろうな~と思っています。

写真やレンズの情報は写真のEXIFから取り出して共有する感じにして撮影地はマニュアル登録

あれから時は15年近く経って、今やiPhone等で撮影したら緯度経度などの情報も含む事が出来る様になっていて、いろんなサービスで利用されてますね。左はiphoneで撮影した時の緯度経度情報。自分はDefaultではOFFにしているので記録されてませんが、アプリで許可しているものも多いのでサービスで活用されているケースも多いですね。右は、うちの子と一緒にやっているポケモン GOの画面の一部です。ここでも、どこでポケモンを捕まえた確認する事が出来ますね。利用者は無償で遊ぶ事が出来るし、サービス提供者はマーケティングに使えたり、オプションを販売したりしてメリットを得る事が出来るのでWIN/WINなのかもしれませんね。空間情報もこの10数年でかなり身近で当たり前なものになったなと感じています。

iphonepocketmonster

データベースの観点だと、PHOTOHITOを立ち上げた時は、MySQL5.0でサービスを立ち上げたのですが、MySQL5.7, MySQL8.0と多くの空間情報を扱う為の関数が投入されてたりして、色々と出来る様になったので利便性の高いサービスを提供する為のイメージが色々と思い付きそうです。

今であれば、Google Map APIを最初から利用しないでも、事前にデータベース側でGeohashを利用して近くにある観光資源と組み合わせたりして、近似値にあるモノに関する緯度経度を取りまとめてから算出してからGoogle Map APIを実行する事も可能そうですね。ここら辺のサービスは少しゆとりが出来たら、FAST APIを利用して開発する予定です。まだ手を付けられてませんが….

観光資源

空間関数に関してはこちらを参照下さい。

MySQL5.612.15.1 空間関数のリファレンス78
MySQL5.712.17.1 Spatial Function Reference133
MySQL8.012.17.1 空間関数のリファレンス93

2022年にリリースされたMySQL GIS機能はこちらを参照下さい。

それでは、今年もあと少しですが、良い年末・年始をお過ごしください。

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